イスラームと1 mm先

7月に一番見られたツイートはこれだった。

 

イスラーム法学者、中田考の『みんなちがって、みんなダメ』を読んだ。自分はダメだと言っている人は、自分は蛇だと思っているミミズと同じ。傲慢。世間ではあなたはミミズじゃなくて蛇だと言うけれど、ミミズなのに蛇だと思っているから不幸。ダメならダメでかまわない。だってダメなんだから。

 

“私も世界征服をすることにした。世界平和には主体性がない。正義の味方は既得権益を守ろうとする権力の犬。”という『13歳からの世界征服』の感想に続いて、作者がリツイートしてくれた。

 

アメリカに留学したとき、科学って西洋のものだったのかと思った。それで東洋科学について知りたいと思ったが今回、中東の場合を探っていったっていいんだと思った。『私はなぜイスラーム教徒になったのか』も読むつもりで、後日談はこれから生まれるところ。

 

7月は夏休みの公開講座のために細胞のモデルを作ったり、みんなのミドリムシプロジェクトに加わったり、近所を走ったオリンピックのロードバイクを見たり、ノベルティグッズ案を出し合ったり、夜に蝉の幼虫を探し回ったり、藝大のワークショップに参加したり、1キロの強力粉と薄力粉で使い切ったりして、ものづくりを多く含む生活を送った。秋元康は「夢は全力で手を伸ばした1 mm先にある」と言った。全力で伸ばしたわけではないけれど、1 mm先に面白いことがある気がしてならない。手を伸ばすと違う景色が見えるのが面白くてまた手を伸ばすの繰り返し。