スケッター:介護・福祉のボランティア

このブログは前月に一番見られたツイートをテーマに更新をしているが、ときどきある程度まとまったら書くということもしている。強力粉と薄力粉でいろいろ作った話やジブリゆかりの地との出会いなど。そして今回書きたいのはスケッターを14回したという話だ。オンライン工場見学についてもいつか書きたい。

 

スケッターは介護・福祉のボランティアを指す。報酬は交通費なしで1時間1000円、オンラインなら500円というところが多い。時間は3時間程度でほとんどお昼をまたがない。仕事内容ごとに感想を書いていく。

 

  1. 掃除

ベッドの下の掃除(人間はルンバではないので立つとしゃがむの繰り返しは疲れる)、水回りの掃除、ドアノブや手すりの除菌、運動機器の除菌(1分間×3セットでデイサービスの利用者が何回もぐら叩きをできたかを記録した後除菌する)を行った。黙々とできるものは好きだし、こういうスケッターがあるんだと思ったが、掃除をしてもまた汚れると思うと繰り返しはやれない。スケッターがいないときは掃除をしていないのかなと思うこともあった。

 

  1. お茶出し、配膳

お茶の好み(温かい方がいいとか、お水の方はいいとか)を聞いて注いでいく。飲んだ量を記録するところもあった。食事は人により完全食、ペースト食、お薬付きなど違うので、名前と一致させながら運ぶ。一緒に食事をいただくこともあった。完全食の利用者はペースト食ってどうなんだろうと横目で見ながら食べているのだと言っていた。やり慣れてくると早く動けるようになる。一度調理にも加わった。14人分のお味噌汁を作ったが誰にもお味噌の量や味をチェックされなかった。

 

  1. 傾聴

私はこれが苦手で間にこれがあるとこの時間にこれだけの人と均等に話さないとと思っていた。会話を盛り上げられなくてすみませんと思っていた。でも途中で私の祖母もそう簡単には話さないぞ、でも話しかけられるの自体は嫌いじゃないぞ、祖母みたいなものかと思って話すようになった。スケッター内での上達があるとは思っていなかったので驚いた。

 

  1. その他

地域のお寺での夏祭りのお手伝い(景品を選んでもらうところにいた)、施設での夏祭りのお手伝い(浴衣や法被を着てもらい盆踊りをした)、本の感想を書く、お仕事のインタビュー、介護漫画をアニメーションにしたときの声の録音。スケッターの内容を考えるのが上手いですよね。スケッターでは他のスケッターに会うことがあまりないので他のスケッターとお話できると楽しかった。盆踊りを覚えているとか着付けができるとか、ほんと何でもできておいて損なことはないなと思った。自分のペースで片付く掃除が一番好きで、一緒に盛り上がってください系は苦手なのだけど、大人になると苦手なことをすることが減るので、もっと適任の方が地域にいるだろうにと思いながらやらせてもらった。

 

面白いなと思うのはジモティーと同じでやる前から募集の文面ややり取りでそのスケッターが当たりか外れかが分かるということ。ちょっと変だなっていうやつはやっぱ変だし、ちゃんとしているところはちゃんとしている。私を仲間に入れてくれる。ただどこも、コロナ渦でも外の人を入れてみようというところは、いい介護施設ではあると思う。そういう人がいてくれるところはいい。だから手伝わせていただいたときは私にもっと力があればと思う。あとは年を取るということとか一人一人できることが違うこととかも考えた。今の暮らしに不満はなく自分の体がもっと動けばと思うだけとよく聞いた。迷惑をかけていて申し訳ないとかせっかくやってくれるのだがら行事は楽しむしかないとか情けないとか後遺症のない病気で早く逝きたいとか。スケッターでは介護施設の様々な挑戦と自分の変化を見ることができた。