バンコクからシンガポールまで縦断した。

バンコクからシンガポールまで縦断するにあたってネットの情報にお世話になったので私も最新版として情報を共有しておこうと思う。要点だけをまとめたものになっていないが実用的だと思う。泊ったのはバンコクペナン島、クアラルンプール、マラッカ、シンガポールである。

 

<航空券について>

行ったのは2023年の3月。バンコクからシンガポールか、シンガポールからバンコクかでは、シンガポールからの方が、航空券が5000円安かった。私は物価が安くなっていく方に移動して行く方がいいと考えていたのだが、バンコクからの方が安いのかと間違えて、そちらからにしてしまった。最終的に航空券を取るときに間違いに気付いたが、もうバンコクから行く頭になっていたのでそうした。沢木耕太郎の『深夜特急』の影響か、ネットに情報を載せてくれている人たちもバンコクからシンガポールに向かっていた。なので考えやすいのはバンコクからシンガポールシンガポールからバンコクに向かっていたら見え方も違ったと思う。そちらの旅行記も読んでみたい。

 

ベトジェットは座席が固く、寝ているとお尻の骨が刺さる。ホーチミン乗り換えでホーチミンまでは座席が固くなくてそういう機体もあるのかと思ったが、ホーチミンからは固かった。持ってきていたプチプチを一枚敷いてみたら、いい気がした。ベトジェットのときはまた持っていく。

 

バンコクからパダンベサールについて>

バンコクの中央駅は今、ややこしいことになっている。私がアユタヤに行ったときはフアランポーン駅からだったが、今はクルンテープ・アピワット駅が出発駅だ。しかしクルンテープ・アピワット駅は元々バンスー駅で、駅に行ってみても表記はバンスー駅のままなのだ。ちなみに予約するときはクルンテープ・アピワット駅。この駅に行ってみて、自分の乗る列車が何時に何番ホームに来ると書いてあるのを見るまでは本当にここでいいのか安心できなかった。

 

バンコクからマレーシアのパダンベサールへの列車は一日一本しかない。チケットはタイ国鉄のホームページから買える。私の楽天カードは3回やっても受け付けられなかった。セディナカードで購入した。

https://dticket.railway.co.th/DTicketPublicWeb/home/Home

メールで来たチケットのPDFを印刷して持っていったら列車の中で車掌さんが切符を拝見してその紙に改札鋏で穴を開けた。ワオ。

この列車の席は取っておかないとなくなるらしい。そんなことあると思ったが確かに寝る前には周りの席は埋まっていた。ちなみに私が乗ったのは日曜日で、席を取ったのは3日だった。列車は進行方向に向かってどちら側かを選べるらしい。画面上で、席を予約したのが女性、男性、女性/男性、僧侶かということが分かるようになっているので、私はそれに気を取られて進行方向のことは忘れていた。2段ベッドの上下もあるし、コンセントの近くかどうかもある。右も左も一人ずつなので、窓側・通路側というのはない。私が取っていたのは進行方向とは逆側だったが、みんな始発駅のクルンテープ・アピワットからは乗ってこなかったし、終着駅のパダンベサールまでも乗っていなかったので、私は進行方向を向いて、空いている席に座った。

ベッドは上の方が安い。下の方が広いし、窓がある。しかし私はインドに行ったときに3段ベッドを経験していた。3段目は好きなだけ寝られたが、2段目は1段目を椅子にするために折り畳まれ、1段目は2,3段目の起きた人が座るために降りてくるので、寝ていられなかった。あのとき3段目でよかったと思ったので、私は上にしたいと思った。どうせ夜なので外は真っ暗で見えないのではと思ったが、夜トイレに行ったときに外が見えて、わー見てたいと思ったが、揺られていると眠くなるのでずっと寝ていて、やはり上でよかったと思った。タオルケットはあり、Tシャツの上に一枚、ウィンドブレーカーを着て寝た。下は人が通るので、そういう面でも上はいいんじゃないかな。朝、人の気配がなくなりカーテンを開けて外を見たら、列車からほとんど人がいなくなっていて、寝具が片付けられて一か所に集められていたので起きた。パダンベサールの一つ前の駅だった。

ダンベサールはパダンベサール(タイ)とパダンベサール(マレーシア)の2つの駅がある。途中でそう言えば飛行機の着く時間は現地時間で書かれているけど、列車の着く時間はどっちなんだろうと思った。答えはタイ時間で現地時間ではなかった。タイだと日本との時差が2時間、マレーシアだと1時間だ。なのでそのあとの列車の時間も調べていたのだけど、そうか、最初のにはどうせ乗れなかったんだなと思った。列車の中でパスポートを見える気がしていたのだが列車を降りてイミグレに行った。マレーシア側で降りる。マレーシアを出る手続き、タイを出る手続きをする。

 

<パダンベサールからバタワースについて>

ここの区間はマレー鉄道のHPに時刻表はあったが、チケット購入のページには出てこなかった。現地のバタワースでチケットを購入しようとしたところ、窓口は閉まっており、どうするのかなと思ったら、マレーシアの人が券売機の方に行くのを見て分かった。券売機は2台あり、もう1台の前に立つとそのマレーシアの人がちょっと待っててと言って、自分の分を買った後、私の分を買ってくれた。券売機の画面の入り口は2つで、早い方がいいよねと言ってその人は一方の入り口を選んだがバタワースがなくもう一方の入り口に入った。私が乗りたかったものにはチケットの事前購入はなかったのだと思う。普通の電車だった。チケットはクレジットカードで使えた。買うと買った時刻のみが表示されていた。ゲートの前に係の人がいて出発時刻を教えてくれた。またネットにはパダンベサールでコーヒーなどをバーツで買っておつりでリンギットを手に入れておくようにと書いてあったが、食堂の人がどこにも書いていないが両替をしてくれた。他の人がしていて分かった。

 

<バタワースからペナン島ペナン島からバタワースについて>

バタワースのバスターミナルにもATMはあった。ATMはあちらと矢印が書いてあったがどこにあるか分からず聞いたら奥にあった。

ペナン島に行くにはフェリーで1.2リンギット払わないといけない。そのために列ができていてフェリーは待ってはくれない。私の前にいた欧米人は1リンギット札がなくて大きいお札は受け付けてもらえていなかった。1リンギット札を余計に持っていたらあげたかったが私も2枚持っているだけだった。他の欧米人旅行者が両替をしてあげていた。クレジットカードもダメ。そんなこんなでこの支払いに時間がかかる。バタワースにATMはあったがパダンベサールで1リンギット札を手に入れておくといい。帰りのフェリーは無料なのだが、無料ということより列に並ばなくていいことが嬉しかった。フェリーの待合所で蒸しパンを食べた。

 

<バタワースからクアラルンプールについて>

電車もあるのだが結構前から席を取っておく必要がある。私は安いバスにした。

バスのチケットはネットからでもバスターミナルにある券売機でも買える。窓口もあった。私は券売機で安っと思いながら2列と1列の1列の方を買った。券売機だと支払いが現金になる。バスは足を乗せるやつあるし顔を右と左に預けるやつあるし快適。ネットには何社がいいとかあったが、ふらっと行ってその時間に一番すぐ来る安いやつでそれだったので、どれもいいんじゃないと思う。

掲示板でバスは「時間通り」となっていてこのバスでよかったと思ったが、時間になった瞬間「遅れ」に変わった。時間になるまではどのバスも「時間通り」なのだ。他のバスに抜かれることはなく15分後くらいに来た。

バスの乗り場はチケットに書いてあるものと違った。掲示板を見て係の人に一応確認した。

 

<クアラルンプールからマラッカについて>

電車はマラッカから遠いところに着くらしいのでバスがいいと思う。私はバスにした。

バタワースからのバスはKLセントラルに着いたが、マラッカ行きバスが出ているのはKLセントラルではなくTerminal Bersepadu Selatan。Terminal Bersepadu Selatan と言うとTBSかと言われた。

バトゥーケイブに行った際にKTMコミューターに乗った。往復で買うと安かったので得したと思っていたら、改札機を出てもカードが手元にあって、行きにはこれのデポジットが含まれていたのだと気付いた。Terminal Bersepadu SelatanへはMasjid JamekからLRTに乗ったが、KTMコミューターの駅でもあるので移動してこのデポジットを返してもらおうと思ったが、返金はKLセントラルでしか行っていないらしい。なお私が行ったときLRTは一部の区間でバスでの振替輸送をしていた。Masjid JamekからTerminal Bersepadu Selatanには関係がなかった。

チケットの買い方はバタワースからクアラルンプールと同様だ。ふらっと行って買える。

 

<マラッカセントラルから旧市街地、旧市街地からマラッカセントラルについて>

旧市街地まではバスが出ている。17番バスだ。聞いた。本数が少なくWi-Fiがないのであなたも待ってますかと周りに確認して待った。ちゃんと来た。タクシーで行く人が多い。オランダ広場に着くとバスの運転手が降りないのかと言って降りた。そこにバス停はなかった。帰りもこのバスに乗るつもりだったが、シンガポールでお昼に人に会うことになり始発のシンガポール行きバスに乗るために帰りは30分歩いた。マレー半島は日中は暑いので、朝や夕方は気持ちがいい。

 

<マラッカからシンガポールについて>

始発のバスでシンガポールへ。チケットの買い方はずっと一緒。バスのチケットは何分前までしか買えないとかあるのかなと思ったが券売機でも直前に買えた。国境の町ジョホールで大勢が降りたのでイミグレか、私も降りるのかと思ったが、そこはイミグレの手前だった。乗ってきたバスが出たので待ってくれと言って再度乗せてもらった。同じ乗客の中華系の人がその後、この先の手順を教えてくれた。

マレーシアから出る手続きをした後、シンガポールに入る手続きをしようと思った。しかしここで入る手続きをするとまたマレーシアだからと思って人の流れに従い、下に降りた。私が乗ってきたこのバスいますかと人に聞いた。バスはまっすぐ進んだところにいた。分かりやすいところだからよかったが、ホームは2つあったのでちゃんと戻ってきたからよかったけどと思った。ここから乗る人は多かった。バスが動き出し、シンガポールに入る手続きをしていないけど進むぞ、手続きをしないで入っちゃったのかと思ったら、着いて、シンガポールに入る手続きした。マレーシアでもシンガポールでもない区間は長かったのだ。日本のパスポートだとピッとするだけで入れた。入れない人たちは列に並んでいた。バスの運転手には30分以内に戻ってこいと言われていた。すぐ戻って先に座っていたら運転手は驚いていた。ここからの乗客は私一人で、一人のためにシンガポールに行くぞと言われ、おーと言った。シンガポールにはアライバルカードというのがある。私はこれができていなかったのだがそれは使わなかった。

アライバルカードはシンガポールに入ってからメールに届いた。いらないけどと思ったがカジノにはこれがないと入れなかった。シンガポールは入国も出国もスムーズだ。手荷物検査は搭乗ゲートの前にある。そのため空港で並ぶ必要もない。水は手荷物検査をした後の待合所で入れられた。なのでシンガポールよりカジノの方が国に入った感じはした。

シンガポールに着いてすぐ、中華街に向かうために電車の窓口でEZ-Linkを購入した。このカードは電車でもバスでも使える。乗り換えがなかったのでバスに乗った。ピッとしても残高が分からないタイプのカードだった。EZ-Linkはそうらしい。こちらはデポジットではなく返金不可のカード代がかかった。最後に電車に乗って着いた空港で残高を引き出そうとしたがこのカードの場合はできないと言われた。

 

 

まとめ

バンコクからシンガポールへどう移動するのか調べるのが面倒で大体これくらいの移動時間で行けて各場所に大体これくらいいたいからと思って航空券を取った。そして直前に調べた。それで大丈夫だった。クルンテープ・アピワットからパダンベサールへの寝台列車さえ取っていれば大丈夫。国境も簡単に越えられてしまって、越えられるんかいと思った。世界から難しいことがなくなってしまったようで不満だったくらいだ。今は世界中の寝台列車に興味がある。『深夜特急』を読んだことがある人は、しよう、バンコクシンガポール縦断。香港、マカオも行きたいなあ。