ある程度行ったらまとめるシリーズで、去年はそれまでに100カ所以上行った銭湯について書いた。今回は20カ所近く行ったスーパー銭湯について書こうと思う。
銭湯でもスーパー銭湯でも雰囲気、風俗に興味がある。スーパー銭湯では、ぬるま湯で地元の人の長い世間話を耳にする。近くにあるのが銭湯だったら銭湯に行ったんだろうなというような頻度で来ていることが見受けられた場合、スーパー銭湯での出費について考える。中学生、高校生、大学生もそれぞれ楽しそうである。
銭湯にも漫画が読めるところはあるが、スーパー銭湯だとよりラインナップが豊富だ。どこにでもあるような人気作品ではなく、そこで選書された、そこになかったら出会うまでに時間がかかってしまったであろう作品があると嬉しい。お風呂やサウナ関連の本は置かれていることが多い。
(ちなみに献血ルームには『はたらく細胞』があることが多いが、水谷さるころの『骨髄ドナーやりました!』を置けばいいのにと思っています。)
カンブリア宮殿にも出ていたおふろカフェは、カフェと言っているだけあり、ラインナップが素敵だった。『メンタル強め美女白川さん』、『マダムたちのルームシェア』、『はぐちさん』などを読んだ。おふろカフェではコーヒーだけでなく、自分で茶葉を入れて(しかも種類が豊富)お茶を飲むこともできた。お風呂に入るまでに館内着に着替えて、猫のように、居心地のいい、自分の好きな場所を見つけ飲み物を横に置いて漫画を読んでいたら、これからお風呂に入るのが面倒だと思った。しかし入ったら入ったでお風呂に浸かって本を読むこともできた。おふろカフェって名前、おしゃれにしすぎと思っていたけど、ここはスーパー銭湯ではなく、お風呂にも入れるカフェだった。
スーパー銭湯はもちろんお風呂の種類も多い。それこそがスーパーたるゆえんだろう。銭湯ではお風呂の種類が少なくてもそれはそれで楽しい。与えられたもので楽しむ。スーパー銭湯では料金にサウナも含まれているので、種類の多いお風呂とサウナを合わせて、次はどれにしようかなを楽しむ。旅程を組むのに似ている。
私はどんな銭湯も好きだ。これまでやってこられた歴史があるのでどの銭湯も愛おしい。
こういうのが人気ですよねというスーパー銭湯は良くない。しかし今はおふろカフェのようにコンセプトを練ったものが続々と登場していて、新しい提案が楽しみだ。